大人乳歯?

2017年2月13日 カテゴリ:歯列矯正

今日のお昼、『大人乳歯』という言葉がインターネット上で話題になっていました

大人乳歯???

歯科用語ではないので聞き慣れない言葉ですが、記事を読んでみると、、、『本来あるはずの永久歯が生えてこず、小学生の間に抜けかわるべき乳歯が成人になっても残っている状態』のお話でした

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6229967

 

永久歯が生えようとするとき、乳歯の根っこ(歯根=しこん)が吸収され、短くなるので、生えかわるべき年齢に近付くと、乳歯は徐々にぐらぐら揺れてきます

乳歯の後に生えかわるべき永久歯がない場合、乳歯の歯根は吸収されないので、指で触っても揺れず、抜けません

ただ、乳歯の歯根は永久歯に比べて短く、細いので、乳歯を一生保つことは容易ではありません

 

乳歯が何歳までもつかは個人差があります

20歳で抜く必要の出る人もいれば、40歳でも平気な方もいらっしゃいます

 

乳歯がもたなくなったとき、乳歯を抜かないといけなくなったときは、歯を補わないといけません

抜けたままにしておくと、噛みにくくなったり、見た目にも障害が出るのはもちろんですが、前後の歯や噛み合う歯が少しずつ移動し、問題が広がっていきます

歯を補う方法として、ブリッジ(前後の歯を削り、連なった冠を被せる方法)、義歯(入れ歯)、インプラント(歯に人工の歯根を埋め、その上に冠を被せる)がありますが、矯正治療で歯を移動し、乳歯が抜けて出来た隙間を埋められる場合もあります

 

大人になっても残っている『大人乳歯』を、矯正治療で対応できるかどうかは、あごや歯列全体の状況次第ですが、生まれつき永久歯が少なく、乳歯が残っている場合、早めに矯正治療を検討されることをおすすめします

他の歯を削ったり、人工物で歯を補うのではなく、前後の歯を寄せることで問題を解決できますし、歯並びが気になっている方の場合はなおさらです

歯の問題は個々のものとしてではなく、噛み合わせを含めてお口全体で考えることが大切です

 

お困りのことがおありでしたら、お気軽にご相談ください

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